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がん原因死亡率、40歳代以下で大幅減少 厚生労働省 2001/04/24 nikkei

高齢者の増加で全体では年々高まっている日本人のがんによる死亡率が、
40歳代以下に限ると、1960年に比べ大幅に減少していたことが23日、
厚生労働省がまとめた「人口動態統計特殊報告」で分かった。
同省は「医療水準が上がったほか、健康診断などによる早期発見が
増えたためではないか」と分析している。 調査は99年にがんで死亡した人について、
国民10万人当たりに占める割合を分析。全体では男性286.5人、女性179.1人で、
60年と比べて男性では約2.5倍、女性は約2倍増加していた。
しかし毎年の年齢構成を一定に調整すると、60年のがんによる死亡率を100とした場合、
99年の男性のがんによる死亡率は30-34歳で56.7、35-39歳で57.8と4割以上減少。
女性ではそれぞれ50.2、51.2とほぼ半減するなど40歳代以下で3−5割減少していた。
一方、高齢者では男性の65-69歳で104.0と60年を上回り、70歳以上74歳以下で115.7、
75歳以上79歳以下では147.4とほぼ1.5倍に。
女性では79歳以下までは60年を下回っているが、80歳を超えると倍増していた。

結核患者の1割超が治療中断 厚労省 2001/04/16 yomiuri

15歳以上の結核患者の一割以上が治療を途中でやめていることが、厚生労働省の結核緊急実態調査でわかった。
特に生活保護申請者や住所不定・ホームレス経験者の患者の四分の一が治療を中断していた。
結核は早期発見と徹底的な治療で治癒できる。かつて「国民病」と言われ、国内で蔓延した結核は戦後、予防注射などの普及で激減したが、一九九七年から増加に転じた。治療中断者が新たな感染源となって感染の拡大をまねいているとみられ、同省で対策を検討している。調査は昨年9月から12月に、98年の新規結核登録患者などを対象に行った。その結果、15歳以上の患者7219人のうち12%にあたる816人が治療を中断していた。

O157中毒防ぐワクチン、サルで成功 2001/04/14 yomiuri

O157などの病原性大腸菌による重い食中毒症状を予防するワクチンを開発することに、国立感染症研究所の研究グループが成功した。
病原性大腸菌による食中毒は、重症化すると、腸からの激しい出血などを起こして死亡する恐れがあるが、サルを使った実験でワクチンは顕著な効果を示した。
病原性大腸菌の発症予防ワクチンが実用化された例はこれまでなく、集団感染による健康被害を最小限に食い止める手段として、臨床応用に向けた研究の進展が期待される。
病原性大腸菌による食中毒は、菌の生み出す「ベロ毒素」が腸や血管の細胞を破壊することで起こる。同研究所の高橋元秀・細菌製剤第三室長と内田哲也・安全性研究部主任研究官らは、ベロ毒素を化学処理して毒性を除いた副作用の少ないワクチンで、ベロ毒素を無毒化する「中和抗体」を体内に作り出す手法を検討した。
サルの実験では、ワクチンを接種されていない2匹は、ベロ毒素の注射から4日以内に血の混じる下痢症状を起こし、じん臓障害なども合併して死亡した。
一方、2か月間で4回のワクチン接種を受けた2匹は、まったく異常を示さなかった。

ヒト脂肪から骨・筋肉細胞、米で成功 2001/04/11

人体に豊富にある脂肪から、骨や筋肉、軟骨の細胞を作り出すことに成功した、と米カリフォルニア大ロサンゼルス校などの研究チームが十日発表した。
受精卵をもとに作る万能細胞(ES細胞)や骨髄、脳などにある幹細胞から、臓器や組織の細胞を作る試みは行われているが、脂肪から作ったのは初めて。
この技術をさらに発展させれば、自分の脂肪から作った臓器による拒絶反応の起きない移植医療が実現する可能性もある。
同大形成外科のマーク・ヘドリック博士らは、脂肪吸引手術で人間のでん部やももから取り出した脂肪を培養。得た細胞に目的に応じた酵素などを作用させ、骨、筋肉、軟骨の細胞を作るのに成功したという。
細胞を培養してさらに完全な組織にすれば関節の変形した患者などの治療に活用できそうだ。なぜ成功したかは不明だが、同博士らは、脂肪組織中にも、人体の様々な細胞に変化する幹細胞が存在するのではとみる。研究チームは、万能細胞研究のように受精卵を使わないため、この分野につきまとう倫理的課題を回避できる成果としている。ヘドリック博士は骨や筋肉を作る再生医療について「五年以内の実用化をめざしたい」と話している。

がんセンター、がん転移防ぐ遺伝子発見 2001/04/10 yomiuri

 がんの転移を防ぐ遺伝子を、国立がんセンターの村上善則室長らの研究チームが突き止めた。
この遺伝子が働かないとがん細胞が転移しやすいことが確認され、がんの悪性度診断や治療につながる研究として注目を集めそうだ。十日の米科学誌ネイチャー・ジェネティクスに掲載される。村上室長らが肺がん患者のがん細胞を集めて調べたところ、約4割のがん細胞では、11番染色体の特定の部分が欠損していることがわかり、その欠損部分から、がんの転移を抑制している遺伝子が特定できた。
肺がんだけでなく、肝臓やすい臓のがん細胞でも、約三割の細胞からこの遺伝子の異常が見つかった。
患者から取ったがん細胞に、正常な遺伝子を導入し、マウスに注射したところ、がん組織の成長を大幅に抑えることも確認された。
この遺伝子は、細胞同士を接着する役割を持つたんぱく質を作り出すが、遺伝子が欠損していてこの接着因子が作り出せないと、がん細胞がばらばらになって体中に運ばれ、異なる組織に転移しやすくなるという。

検査正常の40歳C型肝炎、10年後6割超発症2001/04/06 yomiuri

 四十歳で肝機能の検査数値が異常を示さないC型肝炎ウイルス持続感染者でも、十年後には、男性の61%、女性の67%が慢性肝炎を、男性の3%、女性の2%が肝がんを発症することが六日、厚生労働省のまとめでわかった。日笠勝之・参院議員の提出した質問主意書への答弁書で明らかにしたもので、現在、ほとんどの企業の健康診断では、肝機能検査しか実施していないため、同省では近く、潜在的な感染者に対する効果的な検査方法の研究を始める方針。答弁書によると、一九九九年の肝がんの死亡者は三万三千八百十六人で、七〇年の九千四百四十二人の三倍以上。九〇年代に肝がんを発症した76%がC型肝炎ウイルスの持続感染者だった。国内でC型肝炎ウイルス感染者が広がった原因については、同省の肝炎対策有識者会議の報告を引用し、「現時点から見れば衛生的に必ずしも適切とはいえないような医療行為、民間療法、入れ墨が考えられると報告され、この仮説で一定の説明がつく」と分析、医療行為が一因になっていることを公式に認めた。

結核の慢性化、3割は病院に原因 厚生労働省2001/04/03 asahi

結核が再流行している問題で、病状が慢性化してしまった原因の約3割は、医療機関が国の示した標準的な治療法を守らなかったことが原因と考えられることが、厚生労働省の緊急実態調査で分かった。
薬が効かない耐性菌の発生を防ぐため、複数の治療薬を最初から同時に与えて菌をやっつけることになっているのに、1種類の薬を投与して効かなくなると、別の薬剤を追加する「逐次投与」をしていた。同省は、医療機関に対して標準治療法の周知を徹底する方針だ。調査は、98年に全国の保健所に登録された患者のうち、一部を抽出して記録を調べた。。2年以上治癒せず、たんの中に結核菌が出ている患者のなかで、慢性化につながったと思われる要因を調べたところ、国が示している標準的な治療法を医療機関が守っていなかった例が29.5%あった。
結核で投与する薬は主なもので4種類あり、このうち2〜4種の薬を一度にあたえるのが、耐性菌を作らない手法。病気の治療法としては唯一、国が標準として示している。逆に、1種類ずつの「逐次投与」は、耐性菌を生むため不適切とされている。

 慢性化につながった要因で一番多かったのは患者自身の「不規則な服薬・自己中断」で38.1%。結核は、治療を始めて自覚症状が無くなっても、しばらく薬を飲み続けないと完治しないが、その前に服薬をやめてしまい、耐性菌ができてしまう例が少なくない。15歳以上の結核患者のうち、完治する前に治療を中断したとみられる人は全体の12.1%いて、同省は患者の服薬指導にも改めて取り組む方針だ。

喫煙で死亡、4割が女性 米厚生省 2001/03/28 yomiuri

米国で喫煙が関連する死亡のうち、女性の割合が約4割に達したと米厚生省が27日、発表した。昨年の約40万人のうち約16万人を占めたという。
米国の喫煙率は1965年に男52%、女34%だったのが、98年には男26%、女22%になった。昨年、高校生で1カ月以内に喫煙経験がある率を調べたところ、男33%、女30%だった。
喫煙率の男女差が縮まるにつれ、女性の肺がんによる死亡率が上がり、87年以来がん死の1位になっている。ほかにも心臓病や出産時の危険など、様々な病気をたばこが引き起こしているという。
デビッド・サッチャー医務総監は「女性は男性同様、10代にたばこを覚えることが多く、その対策が重要だ。非喫煙を社会的な規範にしよう」と述べた。

リンゴや緑茶で前立腺がん抑制?実用化へ期待2001/03/27yomiuri

ワシントン26日=館林牧子】リンゴや緑茶などに含まれるフラボノイドの一種、ケルセチンが前立腺(せん)がんに効く可能性があることを、米メイヨークリニックのニアンゼン・シン博士のグループが突き止め、二十六日、米がん研究学会で発表した。がん細胞を使った実験によるもので、実際の効果を知るには臨床試験が必要だ。しかし、副作用がほとんどなく、実用化が期待されている。

 前立腺がんは男性ホルモンのアンドロゲンによって悪化する。シン博士らが、人間から取り出した前立腺がんの細胞にケルセチンを入れると、アンドロゲンの働きを受け付けなくなった。

 ケルセチンは、リンゴや緑茶のほか、タマネギ、赤ワインなどにも含まれている。近年では、ぜん息や花粉症などを抑える薬として使われているが、前立腺がんとの関連がわかったのは初めてという。

乳がん治療の新型抗がん剤承認 厚生労働省2001/03/17 yomiuri

 がんと正常細胞を見分けて、がんだけを攻撃する「モノクローナル抗体」という新型の抗がん剤を、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会分科会が十六日、医薬品として承認すると決めた。がんを正常細胞もろとも攻撃する従来の抗がん剤の難点だった重い副作用を回避できるのが大きな利点で、モノクローナル抗体の抗がん剤は初めて。
効果のあいまいだった抗がん剤治療を変える一歩になる。

 承認されたのは日本ロッシュ社の「ハーセプチン」(成分名・トラスツズマブ)という乳がん治療薬。乳がん患者のうち、HER2というがん細胞の増殖に関係する遺伝子の働いている患者にだけ使える。ハーセプチンがHER2の作る病原たんぱく質の表面にある特定部分に取り付いて、その働きを封じる。国内ではこのタイプの遺伝子を持つ患者は約二千人とみられている。米国では一九九八年に発売され、乳がんを縮小する効果が確認されたほか、延命効果もあることがわかった。このため、個人輸入で、国内でも使う患者が続出していた。

高血圧でも、6割が認識せず 厚生労働省国民栄養調査 

asahi 2001/03/12

検査の結果で高血圧や高血糖、高脂血などがみられても、男性で5〜7割、女性で4〜9割が自分の健康問題として認識していないことが9日、厚生労働省がまとめた1999年国民栄養調査で分かった。
検査値が悪いまま放置しておくと糖尿病脳卒中心筋こうそくなどになる恐れが高いことから、同省は定期的な健診や「危険域」の知識の普及が必要だとしている。
 99年11月、1万5000人を対象に栄養の摂取状況や運動量、健康意識などについて調べた。15歳以上の1万1000人は血圧測定や血液検査をした。国際的な診断基準などに比較すると、コレステロール中性脂肪の値が高い高脂血と判定されたのは男女とも5割近く、高血糖は2割だった。高血圧は男性が5割、女性が4割。肥満は約2割。高血圧と高血糖は年齢が上がるにつれて増える傾向にあった。男性は30代から5割以上が高脂血となり、40代にピークの6割に達した。
一方、自分が認識しているかどうかを聞いたところ、高血糖で最も認識度が低く、男性で7割、女性で9割が該当すると思っていなかった。高脂血は男性7割、女性6割、高血圧は男女とも6割が認識していなかった。比較的認識度が高い肥満についても、男性で5割、女性で4割が「肥満でない」と思っていた。

40代の男性、3割が肥満 。厚生労働省       nikkei 3/10  

 日本人の40代男性で「肥満」の割合が初めて3割を超える一方、脂肪エネルギーの取りすぎを自覚している男性は2割にとどまっていることが9日、厚生労働省がまとめた1999年国民栄養調査で分かった。
高血糖を健康問題としてとらえているのは男性で4人に1人、女性は8人に1人。
健康を気遣う人が増えているものの、生活習慣病につながる危険信号を実際に自覚している人は意外と少ないという結果となった。

 調査は1999年11月、全国5000世帯、1万5000人を対象に食品の摂取量や食事状況などを調査。
体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割ったBMIと呼ばれる国際的な指標で、数値が25以上を「肥満」としている。
それによると、男性の肥満は20代で19.2%、30代で30.0%、40代では31.4%。30代で肥満の割合が急増する傾向が続いているが、40代では初めて3割を超え、10年前より7.5ポイント増えた。20代で3割強にとどまっている飲酒習慣が30代では5割弱、40代では6割を超えており、同省は「飲酒量の増加と運動不足が原因」と分析している。

薬に対する体質解明 ぜんそく 遺伝子レベルで nikkei 03/08

気管支ぜんそくの発作予防に使われるステロイド薬が効きやすい患者と効きにくい患者の体質の違いを、遺伝子レベルで解明することに、東京薬科大学と東京医科大学の共同研究グループが成功した。
効き目の違いがあらかじめ分れば、患者ごとに適切な治療法を選択でき、薬の副作用など患者の負担を減らすことにつながる。
ぜんそく発作にかかわる遺伝子は数種類あるが、薬の効き目にかかわるものを明らかにしたのは初めてという。東京薬大の岡希太郎教授と平野俊彦助教授
らが、薬の効かない患者約30人の遺伝子を調べたところ、「c−fos」と呼ばれる遺伝子の一部が体内で活発に働いている患者ほどステロイドを投薬してもリンパ球の減り方が少なく効き目が悪かった。
c−fosの働きによって、外敵を攻撃するリンパ球の仲間のT細胞が「働き過ぎ」の状態になっているためだった。
ステロイド薬はぜんそく発作を引き起こすリンパ球の増加を抑えるが、効き目の差が大きく、患者の一割弱は薬の量を増やしても効果が出ず副作用が出てしまうという。


乳がん、40代でも早期発見が可能に 厚生労働省 yomiuri 03/05

 マンモグラフィという乳房専用のエックス線撮影と従来の視触診を組み合わせた乳がん検診を導入すれば、すでに検診の対象となっている五十代以上だけでなく四十代でも早期発見は可能、との報告を厚生労働省の「五十歳未満の適正な乳がん検診のあり方に関する研究班」(班長=遠藤登喜子・国立名古屋病院放射線科医長)がまとめた。
四十代は一般に、乳腺(せん)の密度が高く、乳がんは見つかりにくいというのが通説だった。
報告は、宮城県でこの方式の検診を試行した結果に基づく。
東北大学などが中心に5年間実施したところ、従来の視触診では50、60代の約9万7千人のうち84人の乳がんを発見。
マンモグラフィという乳房専用のエックス線撮影と視触診を組み合わせた方法では、約1万7千人で36人の患者を見つけた。これを40代に実施すると、視触診単独では約4万9千人から55人、エックス線撮影と視触診の組み合わせ法では、約1万5千人で30人のがんを発見した。エックス線撮影併用の発見率は、40代、50代ともに0・2%でそん色はなかった。

インターフェロン、投薬時刻で副作用に大差 nikkei 03/01

肝炎の治療に使われるインターフェロンの副作用が、投薬時刻によって大きく変わることが九州大学の大戸茂弘助手(時間薬理学)らの動物実験でわかった。うつ状態などの副作用は体内時計のリズムを狂わすことが原因と考えられ、投薬時刻の工夫で副作用を減らせる可能性がある。
大戸助手らは、マウスを2つのグループに分け、一方は午前7時、もう一方は午後7時に1日1回6日間インターフェロンを注射した。
マウスは夜行性で、夜に活動量や体温が上がるが、夜に注射したグループは上がり方がふつうの半分程度になった。朝の方は影響を受けなかった。脳内で体内時計をつかさどる遺伝子の働き方も、同様に影響を受けていた。

 大戸助手は「1日2回、3回に分けて使うとさらに体内リズムの乱れがひどくなると予想される。
投薬間隔や時刻を変えることで副作用を避けられるのではないか」と話す。

 抗がん剤や向精神薬なども体内時計のリズムを狂わせるとみられ、同様に副作用を減らせるかもしれない。

体内で作られる過酸化水素が血管拡張nikkei 2001/02/26

 漂白や消毒などに使われる過酸化水素が体内で作られ、血管を拡張して血流を良くしているとする研究を、九州大大学院医学研究院循環器内科(竹下彰教授)の下川宏明助教授らのグループが26日までに、マウスの血管を用いた実験を基にまとめた。
昨年末、米専門誌で発表した下川助教授は「人間の血管でも同様の結果が得られそうだ」と説明。過酸化水素の働きが確認されれば、動脈硬化高血圧糖尿病などの新たな治療法の開発に道が開けそうだ。

 血管内皮細胞で作られ血管を拡張させる物質は、既に判明しているプロスタサイクリンと一酸化窒素のほかに、正体不明の物質もあることが分かっていた。下川助教授らは、その物質は過酸化水素と仮説を立て実験。過酸化水素を分解する酵素を投与したマウスの血管では、拡張反応は起きなかった。また、内皮細胞を取り除いた血管に過酸化水素を加えると拡張し、過酸化水素の関与が分かった。特殊な色素や顕微鏡で、内皮細胞が過酸化水素を作っていることも確認した。

インフルエンザ、なぜか穏やか nikkei 2001/02/17

 例年、1月下旬以降に猛威を振るうインフルエンザが今シーズンは
本格的な流行の兆しをみせていない。
厚生労働省のまとめによると、これまでにインフルエンザにかかった子供の数は
昨シーズン同期の二十分の一。患者数を定点観測している病院の平均患者数も
流行開始の目安となる「1.0人」を今月に入ってようやく超えた。
しかし、同省は「流行のピークが2月下旬から3月半ばにずれる年もあり、
油断は禁物」と呼び掛けている。
同省の集計によると、今月10日までの約3カ月半に、インフルエンザの報告があった保育園、
幼稚園、小・中学校などの児童・生徒は全国で1万8216人。
このうち9691人が学校などを休んだ。流行の程度が過去10年のほぼ平均だった
昨シーズンの同期(患者数42万8203人、欠席者数22万3897人)に比べると、
4%台にとどまっている。
学級閉鎖をした学校は470校、学年閉鎖は186校、休校は32校で、いずれも昨シーズン同期の
5-6%程度。

「携帯電話で発癌ない」42万人調査で結論?yomiuri2001/02/07

携帯電話の使用とがん発病には因果関係がないという調査結果が
米国とデンマークの共同研究でまとまった。
携帯電話使用者四十二万人を対象とした過去最大の調査に基づく。
デンマークがん協会と米国際疫学研究所の研究者たちが、1982年から95年までにデンマークで携帯電話を使った人を調べた結果、百五十四人が脳しゅようなど神経系のがんにかかり、八十四人が白血病に、七人がだ液腺のがんになっていたことがわかった。
この数は、国民全体の発病率とほぼ同じだった。

 米国では携帯電話の出す電磁波の影響で脳しゅようになったとして患者が電話会社を訴える訴訟も起きている。電磁波による健康被害については、世界保健機関(WHO)の研究所が調査を進めており、2004年ごろまでには結論が出るとみられている。

食欲刺激の仕組み解明・宮崎医大.循環器病センターなどnikkei 2001/01/11

脳の中で食欲が刺激される仕組みを解明することに宮崎医科大学と国立循環器病センターがネズミを使った実験で成功し、11日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。
グレリンと呼ぶホルモンをネズミの脳に注射すると、通常の10倍以上もえさを食べる一方、このホルモンの働きを抑える物質を与えると食べる量は半分以下に減った。
過食症や拒食症といった摂食障害の治療薬や肥満防止薬に応用できるという。
宮崎医大の中里雅光講師らは、脳の視床下部と呼ぶ部位や胃に分布するグレリンに注目。ネズミに投与したところ、食べる量が大幅に増えたのに加え、体重も通常の2倍弱のペースで増加した。グレリンが、摂食を促す因子や成長ホルモンの分泌を直接刺激しているためという。グレリンの働きを妨げる薬を開発すれば、食べ過ぎによる肥満や過食症を抑える治療につながる

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